天気がいいからゲームをしよう 第一回 エアバスター

なんで初回にこんなマイナーなゲームを持ってくるかと言うと、僕をシューティングと言うものに目覚めさせたゲームの一つだからだ(ちなみに残りはオメガファイターとR-TYPE)。
まぁR-TYPEはともかくオメガファイターもいい加減マイナーだったりするんだが、自分あれで「おお!こんなゲームが!」と感動したので許して下さい。

エアバスター知ってる?

知らない。よし。

エアバスターは1990年に金子製作所が開発しナムコより発売されたアーケード向けの横スクロールシューティングゲーム
PCエンジンには「エアロブラスター」と言う名前で移植されている。

って90年ってけっこう最近だな。もう2,3年昔の印象があったんだが。まぁいい。

ちなみに開発が同じで名前が似てるからって富士山バスターの前編だったりはしない。

…富士山バスター知ってる?
大江戸ファイトって言う続編まで出てるある意味カルトな対戦格ゲーなんだけど。

操作方法は八方向レバーとボタン一つ。長押しでメガクラッシュ発動(敵及び敵弾クリア)。
MAMEではairbustr。全6面構成一周エンド。

何が良かったかと言うと面構成と演出と音楽が良かった。
1面はSeaside Frontの名の通り爽やかな青空をバックにした空中戦、と思いきやボス前では都市が一気に爆撃されて真っ赤な焼け野原に。ここでボス前奏に切り替わる演出がうまい。そしてボスを倒すとじゅわーんと残像を残しながら次の面へ。ここらへんの演出がいちいちかっこいいのだ。
2面は狭い通路を通る高速スクロール面と洞窟の中での戦いになる。なんで1面が空中で2面がいきなり洞窟か、ってのは考えちゃいけない。高速に狭い通路を通り抜ける快感がBGMともあいまって何とも言えない。ボスのバックグラウンドは斜め方向多重スクロールをやらかしてる。見てる暇あまり無いけど。
3面は一番好きなんだけど、地上から始めて成層圏を経て宇宙に飛び立つ。またBGMや効果音、雲に突っ込んだりするのもあいまって爽快感がありかっこいい。
と、このゲームは効果音もBGMも全てがいちいちかっこいいのだ。ラスボスを倒した後も長々とエンディングを見せたりしない。すぐにスタッフロールとエンディング曲に切り替わる。このスマートさはなかなか出せないだろう。がーっと気合入れてやって(ちなみに難易度はそこそこ高い程度)、スカッと終わる。この快感。プレイする事自体に爽快感があるゲームと言うのもなかなか無いと思う。ああ、後何気に稼ぎが熱かったんだよね。5面に、打ち込んだら打ち込んだだけどんどん得点が加算されるブロックがあって。

ちなみにBGMは90年ゲーメストベストゲームミュージックか何かに入ってるはず。古場美一氏が「サーファーの兄ちゃんを快晴の空に打ち出したような音楽(うろ覚え)」と評していたのも懐かしい。

と言う訳で、エアバスターは自分の中ではシューティングの原体験に近いものなのだ。

ちなみに、自分は中学〜高校時代はアメリカに住んでたんだが、向こうのゲーセンと言えば当然のようにアップライト筐体で立ってやるもので、ボタンもごっつくって真ん中がへこんでてとてもじゃないがピアノ連射なんて出来なかった。連射が必要なゲームが苦手なのは多分そこらへんに根ざしていて、だからセミオート連射のエアバスターがやりやすかった、と言うのはあると思う。