八木引退試合

RinKoujiro2004-10-10

何から書けばいいんだろう。
写真や動画では語れないものがある。その場に居て時間を共有した人間にしかわからない事。
でも、出来る限り書いてみよう。自分のために。

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今日は家を6時に出て、始バスで甲子園へ。7時半についた。一昨日順番待ちのダンボールを貼り付けてあったので、そこへ向かう。もう土産物屋の前の広場まで列が延びてた。
後ろに並んでる子とちょっと友達になった。目がくりくりしてる可愛い子で。色々とくだらない話をしながら、11時のチケット発売開始を待つ。
11時を過ぎても列は少しずつしか動かず、やっとチケットを手に出来たのは11時半くらい。かなり前のほうに並んでたのに。もっと後ろに並んでた人は大変やったやろな。
チケットを買ったら21号門から並んでる列の後ろについて、さっき知り合った子に荷物を頼んでマクドで昼飯+ダイエーで買出し。入れ替わって荷物版をしながら回りの人と色々話す。
そのうちに入場時間が来て、たけまるとみかかちゃんも合流して入場。

阪8−3巨
阪神は2回で乱調の久保から6点を奪い、早々と勝負を決める。てか巨人の選手に知らないのが多かった。2番手の真田にちょっとてこずるが、6回に攻略して2点を追加。7回表の藤川が少し乱調で2点を献上するも、8回安東・9回久保田とつないで手堅く勝ちを収めた。

始球式。
八木の息子さんが投げるのは知ってたけど、相手するのが八木だとは思っていなかった。
親子対決は息子さんが山なりの球を投げて八木がフルスイングの空振り。

8回裏。
藤本凡退の後「代打 八木」コール…この時点でちょっと泣いてた。バックスクリーンに映る、いつものようにすたすたとバッターボックスに向かう八木を見ながら、「今何を考えてるんだろう」と考えるだけで。
そして、「ホームランホームランやーぎ!」の4連コールからHMの大合唱。巨人の投手も真っ向から勝負してくれて、八木選手は最終打席をライトヒットで飾った。まぁこの後ゲツーられた訳だが。

9回表。
八木選手がそのまま守備に入った。
3回もボールが八木の守備範囲に入るが、すべて難なくさばいた八木選手。本当にかっこよかった。光っていた。

カツノリも見れたし、本当にいい試合だった。

試合終了からすぐに八木コールが沸きあがる。それに答えるようにセレモニーが始まり、巨人の選手副会長、阪神の今岡会長、そして、八木選手のお子さん達から、それぞれ花束が手渡された。そのまま静かにマウンドに向かう八木選手。

「あこがれの甲子園球場のバッターボックスに入ることは、もうありません(涙)
苦しいとき、プレッシャーに押しつぶされそうなとき、皆さんの声援が力となって僕を支えてくれました
激動のプロ野球ですが、球団と選手、一丸となって、来年からすばらしいシーンを、感動的なシーンを提供するはずです。
お世話になった方々、そして日本一の阪神ファンの皆さん、
18年間本当にありがとうございました!」

泣いた。もうだーだー泣きだった。
泣きながら六甲颪を歌って、八木の胴上げを見ながらHMを歌った。胴上げは本当に感動的なシーンだった。

この後、勝利の六甲颪+HMメドレーの後も、何回も八木のHMを歌った。
もう二度とここでこれを歌う事は無いのだから。

八木さん、本当にお疲れ様でした。有難うございます。