女王陛下のユリシーズ号

を、この二日間くらいで再読しました。
や、もう夏なんで、涼しめの小説をね? 後、最近漫画ばっかりで活字を読んでなかったので、リハビリも兼ねて。

いややっぱ面白いです。3時間くらいで読んじゃいました。
この本についてはあちこちのサイトで語られてるんでアレですが、「絶望的な状況下で勇気を持って闘う」って言うのは違うんですよね。
むしろ、極限状態でほとんど惰性の中でだらだらと(失礼)闘う様にリアリズムがある。
だらだらと、と言うとかなり御幣があるけど、いつ終わるとも知れない苦痛が永遠に続いたら、しまいには「今を耐える」事しか頭には残らなくなるんじゃなかろうか。
その中でも確かに美談と言うのは存在し得る訳で。そこが感動を呼ぶんだと思います。

戦争小説が好きな人は是非ご一読を。

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