第3回 日本語環境の構築

前回まででインストールが終わりました。でも、大事な事を忘れてますね。そう、日本語が入出力出来ないと日本人が使うのは無理です。
以前に個人的にEmacs+SKKで日本語化したりしてたのですが、本格的な日本語入力は出来てませんでした。そのうちにぼーっとしてるとzaurususergroup.comに書き込んでるjabbathさんがim-jaをコンパイルしてくれてたので、それをインストールしてウマー、と言う訳です。
ちなみに、なんでここまでをこんなに急ぐか、と言うと、ここまで終わって初めてインストール終わり、って感覚ですので、これからが例えばアプリ紹介とか出来るぞ、と。そっちのほうがネタとしては楽しいし、必要なんじゃないかな、と思っての事です。

日本語入力への道

さて、Wikiのほうの日本語化ページは、ここになります。
http://nayuta.homeunix.net/zaurus/index.php?im-ja%A4%C7gtk2%A5%A2%A5%D7%A5%EA%A4%CB%C6%FC%CB%DC%B8%EC%C6%FE%CE%CF%28RC5%29
例によって、もうちょっと細かくやっていきましょう。後、下の作業では、パッケージのインストールには基本的にコマンドラインからipkgを使って行います。

# ipkg install hogehoge.ipk

でインストール、

# ipkg remove hogehoge.ipk

で削除が出来ます。


1)http://pdaxrom.org/feed/から以下のファイルを落とす。

以下のファイルを落として、インストールして下さい。本体のほうがいいと思います。
2)http://nayuta.homeunix.net/zaurus/data/から以下のファイルを落とす

これも全部。全て本体にインストールしたほうがいいかも知れません(フォントは大丈夫だと思いますが、一応)。
im-ja_1.2_armv5tel.ipk のインストール時に

undefined symbol: __umodsi3

て言われてエラーになる場合には、ターミナル上で

export LD_PRELOAD=/lib/libgcc_s.so

としてから、再度インストールしてみて下さい。
3)インストールする時に、im-ja_1.2_armv5tel.ipkを一番最後にインストールするように気をつけて下さい。4)ターミナルから

# im-ja-conf

で設定ツールを起動して、「Conversion Engine」タブで下のラジオボタンから「Anthy」を選択して、下の「Apply」をクリックして下さい。ここでim-ja-confが落ちますけど、設定はちゃんと保存されているので大丈夫です。
im-ja-confのウィンドゥ、画面サイズより大きいんですが、Alt-スタイラスドラッグでウィンドゥを移動できるので、それでApplyボタンを出して下さい。
5)検証用アプリとしてleafpadを使います。これは簡単なメモ帳です。http://zaurus.spy.org/feeds/jabbath/rc5/leafpad_0.7.2_armv5tel.ipkからダウンロードしてインストールして下さい。
6)コマンドラインからleafpadを起動して下さい。入力エリア内でペン長押し(これで右クリック扱いになる)して出てくるメニューから「imput-method」>「Japanese」が選択出来れば成功です。そのまま、日本語入力が出来るかどうか、を試して下さい。
7)うまくいったら、.bashrcに

export GTK_IM_MODULE=im-ja

って追加しておくと、gtk2アプリ起動時に一緒にim-jaが起動されるので、便利です。

im-jaの設定

首尾よく動作するようになったら、色々なキー操作の設定をしましょう。再度im-ja-confを起動します。

キーバインドの設定は、設定したい項目にカーソルキーで移動して、エンターを押してから、その機能に割り当てたいキーを押すだけです。IMのキー設定は個人的な好みになりますが、僕は以下のようにしてます。

  • Mailボタンでraw/zenkaku切り替え。
  • Shift-左右で変換対象文節の縮小・拡大
  • 左右で変換対象文節の変更
  • 上下で変換候補の移動
  • Ctrl-jで確定(エンターでも確定されます)。
これで?

とりあえずFireFoxで日本語表示したり、日本語でメモ取ったり、とか言うことが出来るようになります。また、sylpheedsunbirdThunderbirdなどのgtk2を使ってコンパイルされているバイナリでも、日本語が入力できるようになります。ただり、RC5のFireFoxは(コンパイル時の)バグ持ちで、日本語入力が出来ません。これは次のRCで修正されます(つまり、FireFox1.0では、ちゃんと日本語入力が出来るようになります。と言うかなっています)。
ただし、標準で入っているKO/PIなんかはKDEのアプリなんで、日本語入力出来ません。僕はさくっと削除してます(ぇー そこらへんはまぁ、トライアル&エラーで。金がかかる訳じゃないし。

コンソールで日本語表示

入力はちょっとまだやってないですが、表示だけならX/Qtのフォントとrxvtをぱくってくればすぐに出来ます。やってみましょう。
1)X/Qtから以下のファイルをダウンロードして、インストール。

xqt-fonts-misc
xqt-fonts-misc-big
xqt-fonts-75dpi-iso8859-1
xqt-fonts-encodings
rxvt

2)http://digit.que.ne.jp/visit/index.cgi?Linux%A5%B6%A5%A6%A5%EB%A5%B9%2F%A5%C0%A5%A6%A5%F3%A5%ED%A1%BC%A5%C9からnkfをダウンロードして、インストール。
3)インストールされたフォントを、pdaXromのフォントディレクトリに移動させます。

# cd /opt/QtPalmtop/lib/X11/fonts/misc/
# mv ./* /usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc/

rxvtは/opt/QtPalmtop/binに入っているので、これも/usr/X11R6/binに移動。

# mv /home/QtPalmtop/bin/rxvt /usr/X11R6/bin/

nkfも同じとこに入るので、こっちは/usr/local/binあたりに。

# mv /home/QtPalmtop/bin/nkf /usr/local/bin

4)これで、rxvtを起動すればOKです。

# rxvt

駄目だったらCtrl-Alt-BackspaceでXを落として、startxで再起動してみて下さい。
5)nkfで日本語ファイルが見れたら完了です。

# nkf -j hoge.txt
ほげほげ
入力速度は快適なの?

けっこう快適です。本当に。ザウルスの悪名高い変な予測変換も無いし、ちゃんと学習もします。

SKKはー?Emacsはー?

各自努力で(ぇ Emacshttp://nayuta.homeunix.net/zaurus/index.php?pdaXrom%A4%C7%A4%E2Emacsこれを参考にして下さい。SKKを使いたい場合は、APELとddskkをconfigure; make; make installすれば入ります。後は.emacsの設定だけです。
日本語表示用.emacsのサンプル:

(set-buffer-file-coding-system 'iso-2022-jp)
(set-terminal-coding-system 'iso-2022-jp)
(set-language-environment "Japanese)
(set-keyboard-coding-system 'iso-2022-jp)
(xterm-mouse-mode 1)
次回は

プリインストールアプリの紹介を簡単にやってみますね。実際に導入してても何がどんなアプリなのか判らない人も居るかと思いますので。
やっと楽しい話にー(笑