第4回 プリインストールアプリ

なんかこの連載始めてから導入してくれてる人が増えてる模様で、うれしい事です。インストールも楽だし、Linux/Unixの基本的なとこがわかればインストール後もそう苦労はしないんで、そこのあなたもいっちょやってみませんか。万が一があってもNANDバックアップさえ戻せばいいですし。
さて、pdaXromには色々とプレインストールソフトが入ってます。「そりゃあるやろう」って言うのから、「ここまでせんでも…」な感じのものまで。今週はそこらへんのアプリを簡単に見ていきましょう。


□Office

Sci/Te−プログラムエディタ
xemacsが動くので使ってないですが(わら 非常に多言語に対応し、キーワードハイライトもしてくれるプログラムエディタです。ちょっと使ってもいいかも、と思いました。

AbiWordMS-Word互換のワープロ
Wordの文書が読み込めるワープロです。Word形式で書き出す事も出来ます。日本語フォントが入ってたらちゃんと日本語表示・入力も出来るので、外でWord文書を扱う時にはちょっと便利かも知れません。
KA/Pi−アドレス帳
KO/Pi−予定表アプリ
上記二つ、KDEアプリで日本語が入力できないので、使ってません。予定表は別途SunBirdとか入れたらいいかも(unstableにあります)。
X PDF−PDFビューワ
あまりPDFに用事が無いので使ってないです(ぇ


□Internet

Gaim−メッセンジャー互換ツール
AIM/ICQIRC、MSN、その他にも対応したIMツールです。ちょっとしたコツがありますが、日本語の送信も出来ます(Enterで日本語の文字列が確定出来ない(と言うかIM側のメッセージ送信として扱われる)ので、im-ja-confでEnter以外に確定キーを割り振っておく必要がある)。
ただ、現状ではMSNでのメッセージ送信時にGaimが落ちますので、RC6-7での対応が待たれます。ICQは問題無く使えるっぽいです。

Dillo−ブラウザ
軽いブラウザです。ただ、標準では日本語表示が出来ない(フォント設定すればいいんだと思いますが)ので、FireFox入れちゃうほうがいいです。TrueTypeフォント使えるし。C750とか使っててRAMに余裕が無いなら、挑戦してみてもいかも。

PPP Dialer−ダイアラーアプリ
ダイアルアップでインターネットに接続する為のツールです。
これはちょっとバグ持ちです。詳細は、Wikiのダイアルアップページで詳細が説明されています。
SylpheedGtkベースのメーラ
有名なメーラです。日本語もちゃんと入力・表示出来ます。えーと、まぁ、普通に使えます。


□Sound & Video

xmms−MP3プレーヤ
MP3プレーヤです。日本語のID3タグとかファイル名表示はまだ研究して無いので、勇者求む^^; 日本語ファイル名でも再生には問題無いです。xmms-mplayermplayerと連携して動画再生も出来ます。見た目もWinAmpそのままなので、すんなりと使えるんじゃないでしょうか。Ctrl-Dでダブルサイズ表示にすれば、ボタンとかが使いやすくなります。

こんな感じ。


□Graphics

GQView−画像ビューワ
画像エディタとしてはGimpが動くようになってますが、何分にも重いです。見るだけならこれで十分。右の画像表示エリアでスタイラスをドラッグすると、表示エリアが移動します。


□Games

Gtkboard−色々なゲームのパッケージ
ミニゲームが一杯入っています(テトリスとか、パックマンとか)。残念なのはザウルスの解像度が足りなくてテトリスとか一番下まで表示されない^^; 小さい画面に対応するようになれば、けっこう暇つぶし出来そうです。
xdemineur−マインスイーパ
見たまんまのマインスイーパです。はい。ただ、右クリックでマークなんで、ザウルスだと苦労します(スタイラス長押しが右クリックなので)。RC6-7で右クリックの方法がカスタマイズ出来るようになるので、それを待ちましょう。


□Other

Aterm−背景が透けるターミナル
XTerm−普通のターミナル
この二つは、普通のXのターミナルです。
XClock−時計
普通のXClockです。
xircp−赤外線通信
これは赤外線経由でのファイル転送なんかに使えそう。
Keyboard−GUIキーボード
スクリーン上にキーボードを表示します。左下のキーボードアイコンを使うほうがいいと思う。


□System Tools

Date&Time−日時設定
システムの時間を設定します。つってもサスペンド中は時計が進まないっぽいので、けっこう役立たず。
Lan&WiFi
Lanの設定です。IPアドレスの指定など。
Light&Power
省電力設定。AC時、バッテリ時別に、サスペンドになるまでの時間と、液晶がブラックアウトするまでの時間を設定できます。
Look&Feel
タスクバーの位置、アイコンのサイズなどを設定できます。
PPP Modem
モデムの初期化文字列、接続時のアカウント設定などを行います。
Package Manager
パッケージの導入・削除。ネットワーク経由の導入も出来ます。

上の段のボタンは、左から「ファイルを開く」「表示のリフレッシュ」「(下のタブで「Installed」選択時には)パッケージの削除、(下のタブで「Available」表示時には)パッケージの導入」となっています。ちなみに、Debian-ARMのパッケージ(*.deb)もインストール出来ます。
下のタブは、「Installed」で導入済みパッケージ一覧、「Available」で導入可能パッケージ一覧、「Log」で導入履歴、「Settings」でネットワークインストール時のパッケージ取得先の設定、となっています。
右上の「Install on」リストボックスで、SDへのインストールやCFへのインストールが選択出来ます。
QtConfig
Windowの見かけや、使用フォントなどの設定が出来ます。
System Overclock
オーバークロックの設定が出来ます^^;;;
USB
USBシリアル/ネットワークの設定が出来ます。ザウルス左側のパソコンに繋ぐとこの設定ですね。



駆け足で一通り紹介してみましたが、どうでしょうか。ちょっと不便なソフトもあったりしますが、大体はunstableに代替ソフトがあります(DilloをFireFoxにする、など)。また、対応したパッケージなら左下のメニューに追加されるので、コマンドラインで起動したりする必要もありません。インストールが終わったら色々遊ぶのは意外と簡単です。

□次回は?

次回は、上でもちょっとだけ出てきてる無線LAN・AirH"などの通信環境を説明しようと思っております。いつもながら、ご意見・要望はコメント欄、もしくはyukestar@gmail.comまでどうぞー。