第8回 まとめなど。

先週はごたごたで休んでしまいましたが、正直言うと、紹介記事的なのはもういいかな、って感じになってきてます。はてなキーワードpdaXrom」でも、入れてみた、って人が感想書いてくれてるし、何よりも先日のお知らせの通り、日本語化済みインストーラ出ちゃいましたし。
て事で、今週は一度、連載のまとめとして、今何をやってるのか、これからどうしていくのか、って事をちょっと語りたいと思います。

ipk作ってます。

先日、gplflashのipkを作りましたが、MLでもけっこう色々とコンパイルしてくれている人が居ますし、そういうソフトがfeedとかに入ればもっと使う人が増えるかなーと思いますので、ipkの作り方をさらっと流してみます。Googleで検索したらいくらでも出てきますので、僕のやり方を簡単に。
1)コンパイルします。
どうにかしてコンパイルします(笑
2)動作確認します。
何も考えずにmake install します(笑
3)配布用のルートディレクトリを作成します。いつもは/mnt/card/distを使っています。
4)make install DESTDIR=/mnt/card/dist とかで、/mnt/card/distの下にソフトをインストールします。
これで例えば/mnt/card/dist/usr/local/bin/hogeとか言う感じでインストールされます。
5)controlファイルを入れるディレクトリを作成します。具体的には、上記の例だと/mnt/card/dist/CONTROL/です。
6)5)で作ったディレクトリ内に「control」と言うファイルを作って、中身を書きます。つまり、ファイル名は/mnt/card/dist/CONTROL/controlです。

Package: hogehogehoge	//プログラム名を書きます。
Priority: optional		//optionalでいいと思います
Section: misc		//色々あるけど、とりあえずmiscでいいみたい
Version: 0.0.1		//バージョン番号
Architecture: armv5tel	//これはりなざうならarmv5tel固定。
Maintainer: mike john	//メンテナンスする人の名前。
Depends: 			//依存するライブラリがあればここに書く。
Description: naninani	//改行無し半角80文字以内の英文でパッケージの説明を書く。

7)僕はipkg-buildってシェルスクリプトを使ってます。
ftp://lorien.handhelds.org/pub/linux/feeds/demo/ipkg-tools.tgz
これをtarでばらして、ipkg-buildだけを/usr/local/sbinにコピーしてます。
さて、パッケージのルートディレクトリ(例だと/mnt/card/dist/)内でipkg-buildを実行すると、controlに書かれたプログラム名、バージョン名、アーキテクチャで、ipkが作成されます。この例だと、「hogehogehoge_0.0.1_armv5tel.ipk」ってファイル名になります。
8)ipkg installでちゃんとインストールできるのを確認して、pdaXromアップローダにあげるか、僕にメール、もしくはMSN経由で送信して下さい。検証後にpdaxrom.jpのfeedに登録させて頂きます。なお、sf.jpのプロジェクト(http://sourceforge.jp/projects/pdaxrom/)に参加していただけると、自分でがんがんfeedの更新が出来るので、元気いい人にはお勧めです:)
もっと詳細な内容が欲しい人は、http://www.google.com/search?hl=ja&lr=lang_ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=ipk+%E4%BD%9C%E6%88%90&num=50 こんな感じでGoogleで検索するといっぱい有用なページが見つかります。

他の代替OSもやってます。

とりあえずOpenBSDbsd.rd読ませたとこでハングしました(笑 まぁ、モジュールとカーネルのバージョンも差異があるし、当然っちゃ当然なのかも。
個人的には以前も紹介したpocketworkstation(http://pocketworkstation.org/)がかなり便利そうで気になってます。Debianベースのシステムで、Qtopiaとの共存も可能。C3000買ったら入れようかな。
後は開発がとまってるGentooなんかもあったりしますが、やっぱDebianのほうが楽ですよね。apt-getだけでいいし。りなざうでステージ1からインストールしたら何時間かかるねん。

これまでを振り返って

pdaXromを取り巻く環境はこの二ヶ月くらいですっごく変わりました。はっきり言って、2ヶ月前には「何それ?」って反応が多かったとも思うんですが、知らないうちに2chにはスレ立ってるし、mixiにはコミュニティ出来てるし、はてなキーワードにも登録されてるし。
これ全部僕の知らないとこで起こってるってのが、一抹の寂しさがあるんですけどね(笑
とにもかくにも、pdaXromがどんなものなのか知ってもらってユーザを増やす、って事では、スタートは切れたと思います。本当にセルフコンパイルとか簡単なんで(PHP4のコンパイルに40分弱かかるくらい遅いけど)、ちょっと前のコンパイルが当たり前な時代のUNIXユーザの人にはお勧めです。もちろん、apt-getが当たり前な最近の人にも。ipkってけっこう良く出来てるシステムなんで。

これから

個人的にも色々と作っていこうとは思っているんですが、他の人の手が早すぎて追いついてません(ぇー。
とりあえずは日本語インストールイメージのC700対応ですね。その先は、他のOSなんかにも徐々に手を広げて行こうと思ってます。成果は順次、ここやWiki、MLで発表していくので、よろしくお願いします。
ではでは。
#個人的には「Ruby/Gtkでお気楽にpdaXromアプリ作成」なんてシリーズやってみたいけど、そもそもRubyを知らないと言う弱点が…