勝利のカレー

今季何回目かもう忘れた(オープン戦2回、4月は10日の横浜・下旬の中日、5月は楽天2回、西武一回、6月はロッテ2回だから、合算して10回目か)甲子園。午前中は梅雨らしいしとしと雨だったが、午後になって止んで、試合は定刻開始。「どうせ試合無いやろけどなんばまで一応行っとくか、試合あるにしても定刻よりは遅れるやろ」とたかをくくっていたら、1回表が始まってから入場なんて羽目になってしまった。たけまるさめサンクス。
試合は先発の能見が1回は無難に終わらせるものの、2回にSHINJO本塁打されてからおかしくなり、がくがくと3回3失点。1死1−3塁で後を受けたサジッキーも2点タイムリーを打たれて(自責じゃないが)2失点。4回裏に金本>今岡でやっと1点を返すも、6回から代わったハシケンも小谷野とか言う知らない選手にプロ入り初ホームラン浴びてついに1−6。試合は決まったか、と思った。
甲子園には魔物が住んでいる。
6回、球威の落ちた正田から鳥谷がヒットを放つ。「空砲だ…」と思っていたんだが、ここからシーツ・金本・今岡と連続ヒット。たまらず正田>井場とするファイターズだが、一回火のついた猛虎打線はとどまる事を知らない。スペンサー>代打桧山こそ三振に終わるが、代打片岡がピッチャーの横を転がるくっさいモミムリー。矢野がフォアボールを選べば藤本は遊撃の横を抜けるゴロ、続く赤星はゲッツーかと思われたがセーフ(2塁アウト)でその間にもう1点と、一気に5点を入れて試合を振り出しに戻した。あ、もっかい回ってきた鳥谷は遊ゴロ。やはりチャンスに弱い鳥谷。
橋本から受けたバトンを二日間の休み明けの藤川がきっちり3者三振に斬ってとると、7回裏にも魔物フルパワー。シーツフォアボール今岡ライトヒット桧山デッドボールとヒットわずか1本で塁を埋めると、ファイターズは矢野とか言うピッチャーを送ってきた。今年は読売と言いあちこちに矢野さんが多いですね。こいつから代打・町田がタイムリーを放ち、まずは1点勝ち越し。そして矢野。
センター右へプロ初の満塁ホームラン。
いや、ライスタ中段で見てたんですが、割と目の前に落ちてきましたね。打った瞬間「入るっ!」と思いましたよ。これ本当。こんなものを見せられては、びびった藤本と赤星が凡打を重ねても責められないと言える。
藤川>獣神江草で8回を抑え、その裏。鳥谷>シーツ>金本>今岡と回ったんだが、金本と今岡はもろにホームラン狙いの力いっぱいフルスイング(笑)そりゃおいしいとこ全部矢野に持ってかれたもんなぁ。ちなみにこの回のピッチャーは某所で一躍有名になった「投げる同人作家」佐々木であった事も付け加えておこう。
9回表も江草続投、2者凡打の最後は三振でゲームセット。5点差をつけられているのから2回だけで5点差をつけている展開に代わり、周りのお客さんも大満足だった。
けっこう「何年何月何日に見に行ってこういう結果だった」ってのは忘れるもんだけど、記憶に残るプレーってのはいつまでも忘れないもんですね。西武戦での金本の弾丸ホームランとか、去年だと金本のサヨナラホームランとか、8月1日とか(負けたよ!あぁ負けたさ!)、キンケードのボールを足で蹴ったデッドボールとか(大ちゃん抗議してたっけなぁ、懐かしい)。
で、なんでタイトルが「勝利のカレー」かと言うと…
甲子園ではけっこうしばしばグランド整備が入ります(3回の後、5回の後、7回の後、くらいかな)。5回の後はなんかいろいろやっててその中でも長く間が空くので、「もうぐだぐだやし飯でも食うか」と思って、甲子園名物のカレーと焼き鳥を買ってきたのです。味はまぁ普通なんすけど、安い(500円)のでたまに食ってます。
そしたら、6回に上記の通りの猛攻。
7回は風船飛ばしあるから、カレーも放置で風船膨らませて飛ばす。すると、7回裏もこの猛攻。
8回表に冷め切ったカレーを大急ぎでかきこむ(江草は「打たせて取る」ピッチングが出来るので、下手したら速攻で終わる)と、8回裏はあっさり。
てな訳で、今度から負けてたらカレー買う事にします(笑)しかし7回表に「次の回も5点くらい入れるから、またカレー食われへん」とか話してたら、本当に5点入っちゃったよ…金曜日は「金本サヨナラホームランのヨカーン」とか思いながら帰ってきてテレビ見てたら本当にサヨナラ打ちやがったし…なんかあるのかも知れん。