第2回 インストール

さて、前回の記事で興味を持ってくれた人も居るっぽい雰囲気ですので、この勢いをかってインストール記事を書いてしまいましょう。

基本は
http://nayuta.homeunix.net/zaurus/index.php?%C6%B3%C6%FE%BC%EA%BD%E7
ここに全部載ってますが、もうちょっとステップバイステップで書いてみます。

下ごしらえ

  1. まず、母艦でhttp://www.pdaxrom.org/からインストールイメージをダウンロードする。
    現在の最新版はhttp://mirror1.pdaxrom.org/rc5/kathrin-rc5.zipにある1.1.0 RC5です。
  2. ダウンロードしたイメージを展開して、下記のファイルを取り出す。このファイルは

以下の三つです。

    • initrd.bin
    • tools.tar
    • updater.sh
  1. これを、FATフォーマットされたSD、もしくはCFカードのルートディレクトリにコピーして、ザウルスに入れます。

本番

  1. ザウルスの電源を切る。
    まぁ、これは当然ですね。バッテリとACも抜いてしまいましょう。
  2. まず、バッテリとカバーをつけて、ザウルスのOKボタンを押しながらカバーを留めるラッチを「固定」にする。
  3. OKボタンを押したままACを繋いで、そのまま後ろの丸いボタンを押して電源を入れる。これで、メンテナンスメニューが出ます。
  4. 一番下の「アップデート」を選択。
  5. 上でファイルを入れたカードを指定すると、しばらくしてから、インストールメニューが表示されます。
    1. (ここからC760以降のみ)「NAND Flash Utils」を選択して、エンター。
    2. 「3 Fix Sharp loader NAND 64MB limit (SL-C760/C860 only)」を選択して、エンター。
    3. 再起動したら、再び上記の手順を踏んでメンテナンスメニューから起動します。
    4. インストールメニューから「3 NAND Flash Utils」を選択し、「1 Resize root partition」で「121」と入力。これ、C750以前だと「48」以上は駄目みたいですね。/homeと/dev/shmに10Mずつ振ってるから、とか。
    5. 再び再起動して、メンテナンスメニューからインストーラを開きます。(ここまでC760以降のみ)
  6. 「1 Install new ROM」を選択して、エンターでインストールが始まります。

インストール自体はほんの5,6分で終わります。

起動!

インストールが終わったら、インストーラを抜けて再起動して下さい。シャープのロゴの代わりに、通常のLinuxのブートのようにざーっとデバイス探知メッセージが出て、その後にお馴染みのログインプロンプトが出ます。とりあえずrootでログインしましょう。pdaXromは今んとこ、基本的にrootで操作することになります。
#これに関しては、別ユーザを作ったほうがいい、って要望が出てます。
ログインしたら早速startxでXが起動します。標準のWindowManagerはmatchboxです。
簡単なキー操作は以下の通り。

  • Ctrlキー:Calenderキー
  • Altキー:Addressキー
  • 仮想デスクトップの切り替え:Ctrl-Alt-(カーソルキー左右)
  • アプリ間の切り替え:Alt-Tab(今んとこアプリを最小化すると、これ以外では戻ってきません)。
  • 右クリック:スタイラス長押し
  • 音量調整:タスクバーを長押しして出てきたメニューから「Add」->「Volume Control」(これが無いとMP3プレーヤとして不満が多い)。タスクバーには色々アイコン置けるんで、試してみて下さい。
  • アプリ起動:画面上から選択、もしくは左下の「X」アイコンがWindowsで言うスタートメニューになってます。
  • アプリのインストール:左下の「X」メニューから、「System Tools」->「Package manager」を起動して下さい。これについては次回詳しく説明します。

ここから?

日本語が読み書き出来ないと話になりませんね。と言う訳で次回は「日本語環境の構築」です。もし先に進みたい人は、Wikiに記述があるので、そちらを見てやってみて下さい。

連絡先

質問、ご要望などはyukestar[at]gmail.comまでお願いします([at]は半角@マークに変換して下さい)。

日曜日じゃ?

とりあえず書き終わったんで。「日曜日には更新しますよ」って意味で受け取ってもらえたら幸いです。